引越しの際は新居への引越し費用や新居の初期費用など多くのお金が必要になります。本記事では金銭的負担を減らすための方法として引越し料金に焦点をあてて、その節約方法を紹介します。
私はこの記事で紹介する方法を組み合わせて、はじめに提示された金額の半額以下で依頼することができました!この記事を読めば無駄な支出を抑えて引越しの金銭的負担を減らすことができます。
1. 引越し方法について
引越しといえば、アート引越センターのような業者に依頼するのが一般的ですが、他にもいくつか方法があります。自分の状況や予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。
主な引越方法
・自力で行う
・くらしのマーケットを利用する
・引越し会社を利用する
それぞれの方法について、コスト、負担量、荷物の安全性、スケジュールの自由度、業者の信頼性の観点で比較してみました。
引越し方法 | コストの安さ | 負担の少なさ | 荷物の安全性 | スケジュールの自由度 | 業者の信頼性 |
---|---|---|---|---|---|
自力 | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ 〜 ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ― |
くらしの マーケット | ★★☆☆☆ 〜 ★★★★☆ | ★★☆☆☆ 〜 ★★★★☆ | ★★★☆☆ 〜 ★★★★☆ | ★★★☆☆ 〜 ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ ~ ★★★★☆ |
引越し会社 | ★☆☆☆☆ 〜 ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ 〜 ★★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
新生活を始める場合や単身者の引越しであれば自力で行うのが候補に挙がってくるでしょう。軽トラックを借りて家族または友人に手伝ってもらって済ませる方法です。かかる費用は車のレンタル代とガソリン代、手伝ってくれた人へのお礼、段ボールやプチプチなどの梱包資材のみで低コストで済ませることが可能です。一方で、全て自分たちで行う必要があり作業量は最も多くなります。また、プロでない人が重く大きいものを運ぶので、荷物や家の壁、床を破損させる危険性が高くなります。
その点、業者に依頼すれば多少コストはかかりますが、荷物の安全性向上と作業負荷の軽減ができます。くらしのマーケットには大量の業者が登録されているので各評価に大きな幅があります。口コミや見積もり時の事前確認を入念に行い、良い業者を選べるのであれば利用してもいいでしょう。
良い業者を選ぶ自信がない方や探すのが面倒な方、トラブルなく引っ越しを済ませたい方は引越し会社に依頼するのがおすすめです。以下では引越し会社に依頼するときに費用を抑える方法について解説します。
2. 引越し料金を安くするコツ
2.1. 引越し会社依頼時に料金を抑える方法
方法1:いくつかの業者に見積もりを取る
相見積もりは費用を抑えるための最も効果的な方法です。スーパーで食品を買うとき、家電を購入するとき、安く売っているところで買うのと同じで、引越しでもいくつかの会社を比較します。費用を抑えるためにはいくつかの引越し会社に費用を聞いてどこに依頼するか決めるようにしましょう。
相見積もりの方法は2通りに分けられます。
相見積もりの方法
1. 自分で引越し会社の候補を探して連絡
2. 一括見積もりサイトを利用
メリット | デメリット | |
---|---|---|
自分で業者を探す | じっくり比較できる | 手間がかかる |
一括見積もりサイト | 業者から連絡が来るので楽 | 連絡が一気に来て対応が大変 |
上記メリット・デメリットを踏まえて、どちらの方法が自分に合っているかを考えて相見積もりを取りましょう。3社~5社程度は相見積もりを取るのがおすすめです。
方法2:閑散期に引っ越しする
3月、4月と9月、10月は繁忙期になります。進学や就職、転勤などで引越し需要が高まるためです。引越し難民という言葉があるぐらい引越し業者が忙しい時期なので、この時期の価格設定は強気になっています。それ以外の時期、特に6月や12月は閑散期で価格は抑えられる傾向にあります。
方法3:日時を指定しない
日時指定をしなければ、安くしてもらうことができる場合が多いです。これは引越し会社が他の仕事のスケジュールを見て日程を調整できるので、効率よく多くの依頼をこなせるようになるためです。ただし、日時が確定するのが引越し前日になるなど不確定な要素も出てきます。いつまでに日時が決まるかを確認し、柔軟に対応できる準備をしておくことが大切です。
また、混載便が利用できないかを確認するのも手です。
混載便とは
他の人の荷物と一緒に運ぶこと
方法4:価格交渉をする
見積もりをもらったら価格を下げられるよう交渉していきましょう。と言っても、直接値下げをお願いする必要はなく、むこうから値下げを提案してもらいます。
他の方法も交渉に取り入れることができますが、ここでは基本的な交渉方法について説明します。
交渉のポイント
1. 他社の見積もりを使う
「他社の方が〇〇円で安いので今回は見送ります。」と伝える
2. 焦って契約しない
「この電話で依頼してくれた場合に限り特別にお安くできます!」と言われても他の業者と
比較するまで決めない
3. あと2、3社見積もりを依頼する予定と伝える
具体的な業者名は伏せて、常に競争させる
上記ポイントを抑えながら交渉していきます。
2のようにすぐ決断を求めてくるのは、他で依頼されるのを防ぎたいからです。でも、本当に最安値を提示しているのだとしたら他社が介入する余地がないはずです。なので焦る必要はありません。
3で見積もり依頼を予定している会社があると伝えると、会社名を聞かれることもありますが、答えないようにしましょう。「色々問い合わせしているので覚えていない。」とでも言っておけばOKです。
交渉の方法としてはオークションのようなスタイルで、現在の最安価格を他社に提示していき、より低価格を提案する会社がなくなったら最後に残った1社に依頼します。図にすると以下のような流れになります。

②で「他社のほうが〇〇円で安いので今回は見送ります。」といえばより安い金額を提示してくれる可能性があります。2社目であればほぼ間違いなくより安い価格が提示されるでしょう。再度②に戻って、現在の最安価格以外の会社に電話をします。これには1社目など、見積価格を既に聞いた会社も含まれますが、一通り新規の会社に聞いてからにしましょう。一巡したら、除外されていない既に1度価格を聞いているところにも電話をします。図の流れに従って、最後の⑤に到達するまで続けます。
以上の手順を踏むことで、引越し料金を大幅に下げることができます。
方法5:自分でできるところは自分でする
引越しと言っても、業者に依頼する内容には幅があります。依頼する作業が多いほど料金が高くなります。できることは自分ですることで、その分費用を抑えることができます。あらかじめどこまでが自分でできる範囲か考えておくといいでしょう。
自分でできることの例
・荷造り、荷解き
・家具家電の設置
・段ボールの用意、廃棄
・不要な家具家電の廃棄
・小さい荷物は自分で運ぶ
洗濯機の設置は意外と自分でできます。特に工具も必要ないので、水漏れしないようにさえ気をつければ初めてでも10分程度で完了します。
方法6:荷物を減らす
荷物が多いとトラックのサイズや台数が増えて料金が高くなります。少し荷物を減らせば小型のトラックで引っ越しできる場合などはそれだけで料金を大きく減らせます。
荷物を減らす方法は次の3つになります。
荷物を減らす方法
・大型の家具家電のみ運んでもらう
・不要なものを事前に処分する
・新居で家具家電を買い替える
自分で運べるものは車や宅配便などで運び、運ぶのが難しい大型の家具家電のみを運んでもらうことで荷物を減らせます。
不要なものを処分しておくことも効果的です。どうせいつか捨てるのであれば、この機会に捨ててしまいましょう。
古くなった家具や寿命が来そうな家電を捨てるのもおすすめです。新たに購入したものは新居に届くようにしておけば引越し会社に運んでもらわなくてよくなります。
方法7:キャンペーンを利用する
期間限定で料金の割引や段ボールの無償配布などのキャンペーンを実施していることがあります。自分の求めているサービスに合致しているキャンペーンがあれば、それを活用するのも手です。
ただし、電話での価格交渉中に、ネット回線などの契約とセットでの申込みを案内されることがあります。「セットで申し込みすればキャッシュバックがあるので実質タダで引っ越しできます!」と説明されますがこれは断りましょう。なぜなら、価格ドットコムなどで個別にネット回線を契約して受けられるキャンペーンの方が得な場合が多いからです。
私も3、4社からキャッシュバックを案内されましたが自分で契約する方が、キャッシュバック金額が大きかったので断りました。業者によってはキャッシュバック金額の増額を提案してきて、「実質引越し料金がマイナスになりますよ!」と言ってきましたが、それでも個別に契約するほうがお得でした。業者にマージンを多く抜かれているということなのでしょう。自分が納得できる契約で、多くのキャッシュバック金額をもらう方がはるかにお得です。
2.2. 今後の引っ越しに備えてできること
今回の引越しには使えないかもしれませんが、今後の引っ越しに備えてできることもあります。無理のない範囲で次の2つに備えておきましょう。
今後の引っ越しに備えてできること
1. 普段から持ち物を減らす
2. 引っ越ししやすい物件を選ぶ
明らかな不用品は引越し直前でもすぐに捨てる決断ができると思います。しかし、いつか使うかもと思うようなものは日頃から意識していないとなかなか捨てられないものです。日常的に必要なもの以外は持たない暮らしをしていれば忙しい引越しの時期に労力を割かずに費用が抑えられます。
荷物の搬入、搬出に時間がかかればそれだけ料金が上乗せされます。気をつけるべき点は次の3つです。
搬出入のしやすさで気をつけるべき点
1. 道路幅
家の前の道路が狭いとトラックが停められず、追加料金がかかる可能性がある
車2台がすれ違える幅があるといい
2. 階数とエレベータの有無
2階以上でエレベータがない場合、料金が上がることがある
3. 家具家電が通れる幅があるか
階段、通路、玄関等を通れない場合、クレーン作業が必要になり料金が上がる
まとめ
引越しは大きな出費が伴うイベントですが、工夫次第でコストを抑えることが可能です。自分に合った引越し方法を選び、相見積もりや価格交渉を活用することで、無駄な支出を減らせます。さらに、普段から持ち物を整理し、引越ししやすい物件を選ぶことで、今後の引越し費用を抑えることもできます。本記事で紹介した方法を活用し、無駄のない引越しを実現しましょう。
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